気温が段々低くなり、冬が近づいてきました。
毎年、冷え性で辛い思いをされている方も多いと思います。
また、昨今は低体温の子どもや大人が
増えており、問題になっています。
体温は36.5℃が最も良いと言われています。
これは、体内のたくさんの酵素が働くのに、
この温度が一番活動がよいからです。
体温の低下は、この酵素の活動を低下させ、
細胞の働きも悪くなります。だから、36℃以下
になると免疫力も低下し、風邪をひきやすく
なったり、アレルギーになったりします。
さらに、内臓機能も低下するので、下痢や便秘
にもなりやすく、疲労感が強くなり、血液・血管に
も悪い影響が出てきます。このような状態は陰性体質といえます。
そこで、まず、食べ物は陽性の食品を多くし、陰性の食品を減らすようにします。
(2006年4月のトピックスをご参照下さい。)
漢方は、生姜(ショウガ)、桂枝(シナモン)、人参(朝鮮人参)などの入った処方
がよく用いられます。
また、体温を上げる方法として、適度な運動をすることが有効です。
なぜなら筋肉が体内の最大の熱の生産組織であるからです。
あまり、運動ができない方も多いと思いますが、その場合、
夜に肝臓のパワーを強める事がとても有効です。
なぜなら肝臓は寝ている間に熱をたくさん生産してくれるからです。
従って、肝臓に良い食べ物(レバーの加水分解物など)を摂ったり、
肝臓に良い生薬(田七人参など)を服用する事が有効です。
また、同時に肝臓に負担をかける事、つまり食べ過ぎ、アルコール、ストレス、
睡眠不足などにも注意して下さい。 2006年11月10日

昨今“水飲み健康法”のようなものが流行
しているようです。
一日に1.5リットルとか、2リットルを少し無理
してでも飲んでいるという人もみえます。
確かに水分を多めに補給すると、血液の粘度が下がるので、血液が固まり、血管が詰まって起きる心筋梗塞や脳硬塞などの予防には意味があります。つまり、それらの病気の心配のある方や、スポーツなどでたくさん汗をかく新陳代謝のよい人は、ある程度水分を多めにとることが大切でしょう。
ただ、大半の方々にとって、水分を過剰にとることの弊害はないのでしょうか。
実は漢方では“水毒”という考え方があります。
一口で言えば体内の水分代謝の悪い状態です。
元来、腎機能などの働きが悪い場合もありますが、日頃、水分をとりすぎることから、腎臓や膀胱に余計な負担をかけ、徐々に機能が低下してくることが考えられます。すると、水分をとる割には、尿量が少なく“水毒”となり、それは身体の表面だけでなく、脳や内臓をはじめ、どこにでもその症状を現わしてきます。
むくみ、めまい、頭痛、てんかん、アレルギー、冷え性、静脈溜なども水毒からくる
場合が多いのです。
また、水分のとりすぎは、冷えを助長し、代謝機能を低下させます。このことは、多
くの病気の根本原因になりうる問題です。
最近、低体温の人や不妊症の人が多くなってきていますが、これらも水分のとりすぎと大いに関係がありそうです。
一日の水分補給はどれぐらいが適切か?・・・もちろん体質の違いや発汗の度合いなどから個人差があります。
一度、一日の水分摂取量をチェックしてみてはいかがでしょうか。
この場合、牛乳やコーヒー、味噌汁やスープ、水分の多い果物も考えに入れましょう。もし、1リットルを大幅に越え、むくみなど水毒と思われる症状があれば、水分摂取を極力控えてみるのがよいでしょう。
2006年12月11日

私たちがいつまでも若く、そして健康であるためには、
身体面では血液がサラサラであることや、免疫力が
高いことが重要です。そこで、血液と免疫その両方に
深く関わっている腸についてのお話です。
一般に心臓や肝臓などに比べて軽視されがちな腸ですが、
実はとても重要な役割を担っています。
まず、私たちの身体は食べ物の栄養や生命力により養われていますが、その食べ物が胃でかなり消化され、次いて腸で消化吸収されて血液に入ります。(この腸の働きは、植物でいえば根っこの役目と言えます。)つまり食べ物が血液に変わる場所が腸と言えそうです。従って食べ物の良し悪しや腸内環境の良し悪しが血液の良し悪しを決めると言っても過言ではないのです。
この“腸で血液は造られる”ということを提唱されたのは、故 千島喜久男医学博士です。博士の学説は、この「腸造血説」の他、「赤血球分化説」や「赤血球と組織との可逆分化説」などがあり、大変興味深い内容ですが、ここでは、省略させていただきます。
さて、腸の役割としてもう一つ重要なことは、有害物質を排除するなどの高度な免疫システムが備わっているという点です。なんと全身の免疫系の60%が腸に集まっていると言われています。従って腸内環境は血液の質にも免疫力にも大きく関わっていることになります。
食べ過ぎ、飲み過ぎ、肉食過多、便秘など、腸内環境を悪化させることは、避けたいですね。もし、お正月にご馳走をたくさん食べた方や体重が増えてしまった方、また普段から便秘気味の方など一度、腸の大掃除とも言うべき漢方水食法(ダイエットコーナーをご参照下さい。また、詳しくお知りになりたい方は担当者までお尋ね下さい。)を試してみてはいかがでしょうか。
2007年1月10日

受験シーズンです。受験当日に日頃の成果が
存分に発揮されるとよいですが、その為には、
心身ともに充実し安定している必要があるでしょう。
風邪をひいてしまったり、必要以上に緊張して
しまったり、前日にあまり眠れなかったり・・・
そんな不安や心配を取り除いてくれるのが
牛黄(ゴオウ)という漢方生薬です。牛黄の持つ
“清心作用”は、精神を安定させてストレスを和ら
げます。また、免疫力がアップするので風邪の予防にもなります。
この牛黄を主成分とする漢方で有名なのが“牛黄清心丸”です。これを毎日少しずつ服用したり、受験前日と当日の朝に服用して普段の実力を存分に発揮して頂きたいと思います。
また、お守り代わりにいつも一丸身に付けておくのもおすすめです。
さて、この牛黄は、牛の胆のうや胆管などにできる結石です。これは牛千頭から一万頭に一頭の割でしか取れないため古くから「牛黄は黄金より高価」といわれてきました。しかし、その素晴らしい効き目は、名薬と呼ぶにふさわしいものといえます。ちなみに牛黄の薬効は先ほどの緊張やイライラ、不安などに対する精神安定作用、抗ストレス、免疫力アップの他、血液を正常にして流れをよくし、血栓を改善する。心臓の働きを高める、解熱作用、抗炎症作用など・・・大変幅広い優れた働きを有し、且つ副作用がないので、赤ちゃんからお年寄りまで安心していろいろなケースに応用できます。
2007年2月1日
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、イワシやマグロなど魚に含まれる油成分ですが、以前より健康への有用性がさかんに言われています。そのうちの一つがボケの予防効果なのですが、島根大学医学部の研究チームがDHAに脳の神経細胞(ニューロン)の再生効果があることを動物実験で確認し、認知症などのさまざまな脳疾患への治療薬として期待が高まったようです。
DHAのすばらしい効用については、この他にも次のようなことがさまざまな研究で言われています。
1.悪玉コレステロールを減らし、血液をサラサラにする・・・動脈硬化や血栓の予防
2.うつ病の予防
3.生理痛をやわらげる
4.目の色彩・明暗を見分ける能力が上がる
5.抗ウィルス作用
6.抗アレルギー作用
7.学習能力向上・記憶能力向上
ところで、DHAの一日の摂取量の目安は1500mgとのことです。イワシやサンマなら一日二尾。ちょっと難しいですね。不足しがちな栄養素の一つと考えられるので、サプリメントにより補うのも良い手段ではないでしょうか。
2007年3月10日


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